未だ解決されない日本の怪事件
日本では、数多くの犯罪が発生しているが、その中にはいまだに真相が解明されていない事件も多い。
証拠がありながら犯人が特定されていないケースや、目撃者がいるのに捜査が行き詰まった事件など、その謎は深まるばかりだ。
今回は、日本の歴史に残る5つの未解決事件を紹介する。
1. 仁賀保(にかほ)町一家3人殺害事件(2006年)
密室状態の家で何が起きたのか?
2006年12月、秋田県仁賀保町(現在のにかほ市)で、一家3人が何者かに刺殺される事件が発生した。
奇妙なことに、家の鍵は内側からかけられており、外部からの侵入の形跡はなかった。
不可解なポイント
- 玄関の鍵が内側から施錠されていた
- 物取りの形跡なし、家族に目立ったトラブルもなし
- 生存していた祖母が「何も見ていない」と証言
警察は顔見知りの犯行と推測したが、決定的な証拠は見つからず、事件は未解決のままとなった。
2. 名古屋妊婦切り裂き事件(1988年)
妊婦のお腹を切り裂いた犯人の正体
1988年3月、名古屋市で衝撃的な事件が発生した。
妊娠9ヶ月の女性が自宅で腹部を切り裂かれ、胎児が奪われるという惨劇が起きたのだ。
不可解なポイント
- 胎児だけが持ち去られ、他の貴重品には手をつけていない
- 手術用メスを使ったような精密な切開
- 犯行現場には血の足跡が残されていたが、DNA解析はできなかった
当時は防犯カメラも普及しておらず、目撃証言もなかったため、捜査は難航。
この事件は「赤ちゃんの誘拐目的だったのでは?」と推測されているが、真相は不明のままだ。
3. 北関東連続幼女誘拐殺害事件(1979年~1996年)
冤罪か? 真犯人は今もどこかに?
1979年から1996年にかけて、群馬県・栃木県周辺で複数の幼女が誘拐・殺害される事件が相次いで発生した。
これらの事件は後に「北関東連続幼女誘拐殺害事件」と呼ばれるようになった。
不可解なポイント
- 複数の事件に共通する手口が見られる
- 足利事件(1990年)の容疑者として逮捕された男性が冤罪と判明
- 真犯人が今も野放しになっている可能性
冤罪と判明した足利事件の容疑者・菅家利和さんは、DNA鑑定の誤りによって無実の罪を着せられた。
しかし、彼が釈放された後も真犯人は特定されていない。
北関東の連続事件の犯人は、今もどこかで暮らしているのだろうか?
4. 長岡京殺人事件(1979年)
「オワレている」紙切れに隠されたメッセージ
1979年5月23日、京都府長岡京市で2人の女性が惨殺される事件が発生した。
被害者はパート帰りの主婦2人で、複数人に襲われた形跡があった。
不可解なポイント
- 被害者のポケットから「オワレている」と書かれた紙が見つかる
- 複数犯の可能性が高いが、具体的な容疑者は不明
- 遺体の近くに、犯人が意図的に残したと思われるタバコの吸い殻
「オワレている」というメモは、被害者が誰かに追われていることを示唆しているが、なぜこの事件が起きたのか、その動機は謎のままだ。
5. 鳥取大学生失踪事件(2009年)
失踪?それとも殺人?不可解な行方不明事件
2009年11月、鳥取大学に通う男子学生(当時25歳)が突然姿を消す事件が発生。
彼は失踪当日、友人と食事をした後、午後10時半ごろにアパートに戻る姿が防犯カメラに映っていた。
しかし、それを最後に彼の行方はわからなくなった。
不可解なポイント
- 部屋には財布・携帯・貴重品がそのまま残されていた
- ドアには鍵がかかっており、外部からの侵入の形跡なし
- 失踪後、彼のキャッシュカードが使用された形跡はなし
「本人が自主的に姿を消したのでは?」という説もあるが、何の準備もなく突然消えたこと、
そして防犯カメラに映ったのが最後だったことから、何者かに連れ去られた可能性が高いとされている。
まとめ
今回紹介した5つの事件は、どれも真相が解明されておらず、日本の未解決事件の中でも特に謎が多いものばかりだ。
- 密室状態の家で起きた仁賀保町一家殺害事件
- 妊婦の胎児が奪われた名古屋妊婦切り裂き事件
- 冤罪の影がつきまとう北関東連続幼女誘拐殺害事件
- 「オワレている」のメモが残された長岡京殺人事件
- 大学生が謎の失踪を遂げた鳥取大学生失踪事件
これらの事件は、今後新たな証拠が見つかることで解決する可能性もあるが、
時効や証拠の風化により、真実が闇に葬られてしまう危険性もある。
果たして、これらの事件の謎が解明される日は来るのだろうか——?