都市伝説とは、時代や文化を超えて語り継がれる奇妙な話のことを指す。今回は、実際に記録があり、目撃証言も多数存在する、世界各地のリアルな都市伝説を紹介しよう。他のサイトではあまり取り上げられていない驚きのエピソードも交えながら、その恐怖の真相に迫る。
1. 【アメリカ】鏡に映る亡霊「ブラッディ・メアリー」

アメリカで広く知られる降霊術の一種で、真夜中に鏡の前で「ブラッディ・メアリー」と3回唱えると、血まみれの女性が現れるというもの。
この伝説の起源は諸説あるが、最も有名なのは16世紀のイングランド女王メアリー1世に由来する説。彼女はプロテスタントを迫害し、多くの人々を処刑したことから「血まみれのメアリー」と呼ばれた。また、アメリカでは19世紀ごろから「幽霊を呼び出す方法」としてこの儀式が広まり、現在も試す人が後を絶たない。
実際に、鏡の前で名前を唱えた後に「鏡の中で人影が動いた」「突然ガラスにヒビが入った」などの怪現象が報告されている。
2. 【イギリス】呪われた椅子「バズビーズチェア」

イギリスの古いパブに存在する「バズビーズチェア」は、座った者に不幸が訪れるとされる呪われた椅子として知られている。
この椅子は、1702年に処刑されたトーマス・バズビーという男性が所有していたもので、彼は処刑前に「この椅子に座る者は皆、死ぬだろう」と呪いをかけたと言われている。
その後、実際にこの椅子に座った多くの人々が不慮の事故や突然の死を遂げたとされ、地元では恐れられる存在となった。第二次世界大戦中には、パブに立ち寄った兵士がこの椅子に座った後、戦場で命を落としたという記録も残っている。
現在、この椅子は博物館に展示されているが、呪いを避けるために高い位置に吊るされ、誰も座れないようになっている。
この伝説は、物や場所に宿るとされる呪いの力を示す典型的な例として、今なお語り継がれている。
3. 【アメリカ】墓場からのヒッチハイカー「リサレクション・マリー」

シカゴの「リサレクション墓地」では、1930年代から「リサレクション・マリー」と呼ばれる女性の霊が目撃されている。
彼女は金髪で青いドレスを着た若い女性で、夜道でヒッチハイクをしている。ドライバーが彼女を車に乗せると、目的地として墓地を指定する。しかし、墓地に着くと彼女は突然消えてしまうという。
多くの目撃証言がある上に、ある男性が「彼女を家まで送った」と証言し、示された住所に向かうと、そこに住む家族が「それは数年前に亡くなった娘だ」と言ったという話も残っている。地元では今でも「夜に墓地の近くを運転すると、マリーが現れる」と信じられている。
4. 【ハワイ】持ち帰ると呪われる「ペレの呪い」

ハワイでは、火山の女神「ペレ」に関する恐ろしい呪いが存在する。それは「ハワイ島の溶岩や砂を持ち帰ると、災いが降りかかる」というものだ。
観光客の中には、記念に溶岩を持ち帰る者もいるが、その後「原因不明の病気にかかった」「家族が次々と不幸になった」などの怪奇現象が起きることが報告されている。そのため、毎年数千件もの「持ち帰った溶岩を返却する郵送」がハワイ火山国立公園に届くという。
現地では「ペレの怒りを買った者は、ハワイに戻り、償いをしなければならない」と信じられている。
なぜ都市伝説は生まれるのか?
都市伝説が生まれる背景には、社会的な不安や歴史的な出来事、文化的な価値観が深く関わっている。
例えば、「ブラッディ・メアリー」のように歴史的な迫害や権力闘争が関係しているものもあれば、「バズビーズチェア」のように呪いや迷信が根強く信じられている文化に由来するものもある。
また、科学では説明がつかない現象が人々の恐怖や想像力を掻き立て、新たな都市伝説を生むことも多い。「リサレクション・マリー」のように、実際の目撃証言が多発することで物語が補強され、より信憑性を持つようになるケースもある。
さらに、現代ではインターネットの普及により、都市伝説が瞬時に広まりやすくなっている。かつては地域ごとに伝わっていた話も、SNSや動画サイトを通じて世界中に広がり、新たなバリエーションを生むこともある。
都市伝説は、時代とともに変化しながらも、人々の心理に深く根付くことで、これからも語り継がれていくだろう。
まとめ
今回紹介した都市伝説は、すべて実際に目撃証言があり、地元で信じられているものばかりだ。どの話も「単なる噂では片付けられない」ほどの証言が存在し、今でも新たな目撃情報が寄せられている。
あなたの住んでいる場所にも、まだ知られていない恐ろしい伝説があるかもしれない…。