ピラミッドの下にキリストの遺体と契約の箱が!? イギリスの学者がとんでもない説を発表

ギザの大ピラミッドを断面図で描いたイラスト。地下の小さな隠し部屋に、現実的なサイズの契約の箱と白い布に包まれた遺体が静かに安置されており、周囲は柔らかな光に照らされている。夕焼けの砂漠とピラミッド全体が神秘的に描かれている

エジプトのギザにそびえる「大ピラミッド」。その地下には、古代からの“禁断の遺産”が封印されているのかもしれない。

イギリスの人類学者、ドクター・マット・ワーナーは、驚くべき主張をしている。
「ピラミッドの奥に、“イエス・キリストの遺体”と“契約の箱(アーク)”が隠されている可能性がある」と。

イエス・キリストの伝統的なイコン(6世紀、シナイ山の聖カタリナ修道院所蔵)
イエス・キリストの伝統的なイコン。研究者ワーナー博士は、彼の遺体がギザのピラミッドに隠されている可能性があると主張している。

彼のこの説は、荒唐無稽な陰謀論ではない。10年以上におよぶ研究と、最新の科学技術による裏付けがあり、なんとエジプト政府までもがその調査に協力しているというのだ。


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「ピラミッドの奥に人工空間がある」──最新技術が示した謎の空洞

ワーナー博士の説のカギを握るのが、ピラミッド南側の通路の奥にある封印された石のブロックだ。

この石の奥を、近年注目されている「ミュオン探査」(宇宙線の一種を利用した透視技術)で調べたところ、明らかに人工的な構造物が存在していることがわかった

ミュオン探査は、レーダーやX線よりも深部まで正確に可視化できる画期的な技術。これにより、数千年間、誰の目にも触れなかった“隠し部屋”の存在が明らかになったのだ。

その不思議な空間こそが、博士の言う「契約の箱」や「イエスの遺体」が隠されている場所だという。

契約の箱が神殿に運び込まれる場面(15世紀の写本『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』より)
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』(15世紀)に描かれた契約の箱。旧約聖書の伝説をもとに、中世の人々が想像した姿。

エジプト政府も“本気”で動いた!異例の研究支援

この研究が注目を集めたのは、ただの空想ではなく本物の科学的根拠と、政府レベルの支援があるから。

2021年、博士は自身の研究をエジプトの「最高古物評議会(SCA)」に提出。通常なら保守的な立場をとるはずの同評議会が、「これは人類にとっての科学的革命だ」と太鼓判を押した

それどころか、ワーナー博士は、国際研究チーム「スキャン・ピラミッド・ミッション」のコンサルタントにも任命された。
このチームは、世界中から集められた科学者たちが、ピラミッド内部の未知領域を調査するために結成されたものだ。


それでも発掘は進まない…“ピラミッドの番人”との衝突

ところが──。
発掘の準備が整い、いよいよその“石のブロック”をどかそうとしたところで、思わぬ壁が立ちはだかった。

その名は、ザヒ・ハワス氏
かつてエジプト考古学のトップに君臨し、今なお影響力をもつ人物で、自らを「ピラミッドの守護者」と称している。

ワーナー博士によれば、ハワス氏は新しい発見や異端的な説に対して非常に否定的であり、今回のプロジェクトにも強く反対しているという。

「まるで中世の時代に戻ったかのようだ。新しい考えを封じるのは、かつてガリレオやコペルニクスが直面した迫害と同じだ」と博士は語る。


ピラミッドは“すべての宗教のはじまりの地”だった?

ワーナー博士の仮説の中でも、とくに注目を集めているのが、「聖書やコーランに出てくる“聖なる山”はすべてピラミッドを指していた」という説だ。

彼は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教に共通する3つの聖なる山──

  • シナイ山(モーセが神と出会った場所)
  • オリーブ山(イエスが祈りを捧げた場所)
  • 光の山(ムハンマドが啓示を受けた場所)

これらが、すべて「ギザの大ピラミッド」を意味していた可能性があると主張している。

さらに、「イエスが“山上の説教”を語ったのも、実はこのピラミッドの上だったのでは?」という大胆な仮説も登場。

もしこれが本当なら──
あの巨大な石の山こそが、3大宗教の“原点”だったことになる。


科学と宗教がつながる?“予言”と“量子のもつれ”

宗教的な預言や神秘体験について、博士はこんな風にも語っている。

「過去・現在・未来がつながっているような感覚。それは、物理学で言う“量子もつれ”にとても似ているんです」

「量子もつれ」とは、離れた場所にある2つの粒子が、まるでつながっているかのように同時に反応するという不思議な現象。

博士は、宗教的な“予言”もまた、時間を超えて情報を受け取る現象なのではないかと考えている。

これは単なるオカルトではなく、最新の量子コンピュータの仕組みにも使われている、れっきとした物理理論だ。

つまり彼は、「宗教と科学は対立するものではなく、実は同じ現象を別の角度から見ているだけかもしれない」と語っている。


“ナイルの宝石”として展示を目指す──博士の最終目標

ワーナー博士は、現在もプロジェクトを止めずに動いている。
彼の願いはひとつ──

今年中に、ピラミッドの中にある最後の石を取り除きたい

もしその奥から「契約の箱」が見つかれば、それを「ナイルの宝石」と名づけ、ピラミッド近くに建設中のグランド・エジプト博物館(GEM)で展示したいと考えている。

この動きには、なんとレバノンの首相やイスラエルの古代遺物局も協力を表明しており、宗教や国境を超えた“平和の象徴”として期待されている。


ピラミッドが開かれる日は来るのか?

エジプト・ギザにある大ピラミッド(クフ王のピラミッド)外観写真
エジプト・ギザにそびえる世界最大級の石造建築。内部にはまだ“封印された部屋”が存在するとされている。
Radosław Botev|CC BY 3.0 PL

キリストの遺体、契約の箱、宗教の起源、科学と予言の融合──
もしワーナー博士の説が本当なら、それは人類史を根本から塗り替える発見となる。

今のところ、その“最後の扉”はまだ開かれていない。
だが、時間の問題かもしれない。

ギザの大ピラミッドの中で、何かが目覚めようとしているのかもしれない。


出典・参考リンク

都市伝説・陰謀論
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